【災害対策】地震の前に見ておきたい「デジタル標高地形図」
3.11の東関東大震災では、主に東北と多くの死傷者を出した震災でしたが、都内においても電力の問題(停電)、火災、地盤の液状化、交通機関の停止、物資が少なくなるなど多くの被害を及ぼしたことが、思い出されます。
『次は関東でも大きな震災が来るかも』と考えると、
”自分の住んでいる場所、働いている場所は安全なのか?”
と考えてしまいますよね。
そんなときに見ておきたい地図情報の一つがハザードマップですが、
もう一つは「デジタル標高地形図」をぜひ見てほしいです。
これから上京されておうち選びをされる方はぜひ参考にしてください。
「デジタル標高地形図」を見てみよう!
「デジタル標高地形図」からわかることはズバリ標高です。
都内は海に面したエリアで、標高がそれほど高くない印象ですが、中央区が最大5mに対し、新宿区は標高50mあります。
例えば、「進撃の巨人」の超大型巨人が身長が約60mなので、東京駅に超大型巨人が立っていたとすると新宿にいる普通の人と目線が合うことになります。
デジタル標高地形図ってこんなにおもしろい! 東京都区部編 | 国土地理院
山手線より東側の河川エリア
上記の「デジタル標高地形図」をよく見てみると、江東区、江戸川区(青いエリア)は海面より地表が低い位置にあることがわかります。場所によっては水害を受けやすいです。ちなみに、数年前に水害が酷かった武蔵小杉は標高8mでした。海に面したエリア、海上のエリア(お台場など)で少し標高があるエリアは、埋立地であることがわかります。3.11で地盤の液状化が怒ったエリアはこの辺りになり、地盤の弱いエリアになります。
西側エリアに住むメリット
海に近いエリアに住むメリットは、新しい建物が多く活気があること、カラス被害が少ないこと、害虫が少ないこと、家賃が安い点があげられます。
山手線より西側の山岳エリア
「デジタル標高地形図」を知らないと都内は坂道が多いことに驚くはずです。東京駅より西側、特に新宿より西側は、ほとんど山岳エリアであるためです。地名も谷や参道(山道)、袋、郷(里)などになります。古くからある建物や教育施設(由緒ある大学など)が多くなります。
東エリアに住むメリット
東側エリアとの違いは、古い寺社や公園が多いことになります。古い寺社が多いということは古くから自然災害の少ないエリアであることが言えるのかなと思います。
地盤が強いのか新宿区、目黒区は、千代田区、中央区に比べると震度が1程度違います。3/18 23時ごろの地震の時は千代田区、中央区の震度4に対して、新宿区、目黒区が震度3でした。
地震災害が気になる人は西側のエリアがおすすめです。
住む場所を選ぶときにぜひ参考にしてみてください。