【春】日本の代表的な桜 "ソメイヨシノ" の豆知識
こんにちわ、大久保です。
春が近づいて来たので日本の代表的な桜、"ソメイヨシノ" について紹介します。
"ソメイヨシノ" の特徴
一般的に「サクラ」と言うと、"ソメイヨシノ" を指します。
"ソメイヨシノ"(染井吉野)の名前の由来は、染井村(東京都北区駒込・巣鴨周辺)で誕生した交配種であるためです。 "エドヒガン"(江戸彼岸)と "オオシマザクラ"(大島桜)という品種の交配種になります。
"エドヒガン" には、花が葉より先に咲く性質があり、満開時には花だけが密生して樹体全体を覆う特徴があります。"オオシマザクラ" には、葉と一緒に大きい花を咲かせる特徴があります。その両方の特徴を持っているのが "ソメイヨシノ" というわけです。
品種 | 花が葉より先に咲く | 大きい花を咲かせる |
---|---|---|
"エドヒガン" | ◯ | |
"オオシマザクラ" | ◯ | |
"ソメイヨシノ" | ◯ | ◯ |
小さな花を咲かせ、葉がないのが "エドヒガン" 、大きな白い花と緑の葉が同時に咲くのが "オオシマザクラ" と覚えておくと良いかもしれません。
"ソメイヨシノ" は同じDNAを持ったクローン
クローンと言っても継ぎ木によるクローン増殖を人工的に行なった歴史があります。
クローンなので、"ソメイヨシノ" が自然増殖しづらいです。実をつけても発芽しないです。同じDNAということは、逆に病気に弱い部分もあったりします。
"ソメイヨシノ" は高度経済成長期に全国で植樹されたため、サクラ前線のような春の到来の指標になっています。
日本に "ハナミズキ" を持ち込んだ "ソメイヨシノ"
サクラは日本の象徴として国際親善にも古くから利用されてきました。
アメリカ合衆国のポトマック川(首都ワシントンDCの近く)の ”ソメイヨシノ” も日米友好のために寄贈されたものです。
このときのお礼として日本には "ハナミズキ" が贈られています。"ハナミズキ" はアメリカ原産の花をつける樹木です。
東京と九州で桜の色は違う?
サクラの花赤みの発色は、アントシアニンという色素によるものです。
アントシアニンの合成には低温と紫外線が必要なため、低音な地域や日照が少ない場所では、白色の桜ができやすいです。"オオシマザクラ" はアントシアニンの合成量が少ないため白色の花になりやすいです。
たしかに、九州出身の僕が見て来た桜はどちらかというと白色のイメージですが、
関東の桜は赤みが強い印象です。今年も桜の季節がたのしみですね。
大久保健佑